幼なじみ君と 幼なじみちゃん♪
「…っ、いい加減離せ!!なんで俺がお前なんかを送っていかなきゃなんねぇーの?
つか、名前で呼ぶな」
腕をふりほどいても、わたしに見せつける様に磨梛抖の腕にまた腕を絡め…
「だってぇ~、女の子一人の夜道はとっても
危険でしょ?
綵は磨梛抖の彼女だもん♪だからぁ、送っていって」
「知らねぇーよ、勝手に帰れ」
どんなに磨梛抖がつきはなそうとも酷い言葉をかけられても怯まない魚糠さん…
それどころか…
「慄梛ちゃん?彼氏が彼女送っていくのは当然だよねぇ?
ただの幼なじみはちゃんは送るのに大事な彼女は送ってくれないのは可笑しいよねぇ?」
わたしに詰め寄り、お母さん達や磨梛抖には
見えない様に足を踏み
「ねぇ~?ちゃあんと、答えて、慄梛ちゃん?」
と、囁かれた…
「………それは「アンタね、慄梛のこと脅してんじゃないわよ!」
瑞梨の声で魚糠さんは踏んでいた、
わたしの足の上から離れた…
「綵はそんなことぉしてないよぉ?
瑞梨ちゃん怖〜いお顔してたら、そんなお顔になっちゃいますよ?」
「本当いい加減にしなさいよ!!
どれだけの人に迷惑かければ…」
「瑞梨ちゃんありがとう、もう大丈夫よ
慄梛も帰ってきたし、十分に好き放題話したりしたはずでしょ?
さっさと帰ってもらわなきゃ迷惑なのよね」
「そうね、磨梛抖もこの通り帰ってきたし
あなたたち、話したい放題、話したものね?
いい加減帰ってもらえるかしら?」
瑞梨の言葉でお母さんと美愛さんがいい放つと
「はぁい、お母さまぁ今日は撻と帰りまぁす
また来ますねぇ?
慄梛ちゃん、また明日学校で会おうねぇ~」
と、わたしを睨むと2人は帰っていった…
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