幼なじみ君と  幼なじみちゃん♪



「慄梛、家にいても気になっちゃうと思うし
明日は学校も休みだし今日うちに泊まりにおいで?」

「でも、迷惑なんじゃ…」

「もう、誰が迷惑って言った?
強制に泊まりで決定ね!!愛結ちゃんも泊まり決定ね」



いつのまにか電話を終えた瑞梨はそう言ってくれて放課後、愛結ちゃんと一緒にお邪魔することになった



昼休みも終わり、午後の授業も全て受けあっという間に放課後になって、瑞梨は職員室に呼ばれて愛結ちゃんは櫟玻くんと帰ってから駅で待ち合わせになって鞄に教科書をしまってると…



「り~つ~なちゃん~」

「………………」

「無視~?綵、凄~いショックだなぁ?」



――バッサ…―



魚糠さんは笑いながら鞄にしまった教科書を
机の上にまた出した…
それは面白がってる様な楽しそうな感じで…




「あは?り~つなちゃんどうかしたの~?
目が固まってるよぉ?」

「…ゃめて……」

「なぁにぃ?聞こえなぁい~
あっ、綵のサインが欲しいんだぁ~?
それなら早く言えばいいのに~」



そう言って筆箱から取り出したのは油性ペンと鞄から飛び出てしまったスマホに生徒手帳…



「どんなぁ、サインがいいのぉ?
綵のメアドぉ?ふふふ、悔しそうな顔」



言い返したいのに言葉が出てこない…
わたしが黙れば黙るほど嬉しがるのが解るのに、どうしても言葉がでない



「ねぇ?りつなちゃん?反応してくれないのぉ?
それともぉ、反応出来ないのぉかなぁ~?」





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