幼なじみ君と  幼なじみちゃん♪



―――――賢―――――


昼休み、櫟玻と磨梛抖と屋上で飯を食べてると



♪~~♪♪~♪



「電話じゃね?」

「出ねぇーの?」



ディスプレイを確認すると相手は瑞梨からで



「もちろん、出る♪瑞梨からの電話だし」



ため息をする2人を無視して通話ボタンを押した



『もしもし?賢?今、電話大丈夫…?』

「うん、へーき、なんかあった?
こんな時間にラブコール?」

『もう、賢のばぁーか』

「冗談だよ、で?」

『あのさ、磨梛抖くん学校にちゃんと来てる?
慄梛がね、心配してるの連絡も取れないらしくて、それに元気なくて…』



スピーカーにしてたスマホの電話口の瑞梨と遠くの方で元気なく会話する慄梛ちゃんの声が磨梛抖の耳にも届いたらしく悔しそうな顔して俯いた


瑞梨にも慄梛ちゃんにも申し訳なく思ったけど



「磨梛抖、学校に来てねぇーんだ…
連絡もとれねぇーし…俺らも心配してんだよ」



と、嘘ついた…



『…そうなんだ……あっ、あのさ…』

「ん?」

『明日の約束、別の日にしてもいいかな…?』

「慄梛ちゃんを元気付けたいんだろ?
なら、別の日にしよ」

『本当に!?ありがと!!』


と、瑞梨の嬉しそうな声が聞こえ…



『賢、だいすき…』



と、照れた声も聞こえカァッと顔が熱くなった
めったに言わない瑞梨の不意打ちの言葉



「ばっ、ばぁーか///」

『馬鹿でいいもん♪
それでね、帰り教室に来てくれる?
わたし職員室に呼ばれててその間、
慄梛が心配だからお願い!!』

「任せろって」



昼休みが終わる間際まで会話を続けた
磨梛抖に途切れ途切れにだけど聞こえてくる
慄梛ちゃんの声を聞かせてあげたいのもあって…





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