幼なじみ君と 幼なじみちゃん♪
「でも、一人じゃ無理そうじゃない?」
「確かに…」
“わたし帰れるの…?”
「おそ~い、もう綵はぁ待ちくたびれちゃったから直々に来てあげたんだけど、なにしてるのぉ?」
多分魚糠さんだろね…
「綵…
谷沂広さんこのままじゃヤバいって!」
「だからなにぃ?綵を苦しめる奴だよ?」
「でも、死んじゃうよ」
「そんなの自分のせいよ
なに文句あるのぉ?」
―この人本当に友達の気持ちが解らないんだね
なんでなの…?――
それから、わたしはトイレの個室から
水浸しのまま連れ出された…
頭がフワフワして足はガクガクして上手く歩けない…
それでもやっと連れて来られた場所は屋上…
「綵、あたし抜けるよ、
谷沂広さん可哀相過ぎて見てられないし」
「あたしも無理」
「うちらが谷沂広さんを家まで送ってくし」
「そうやって逃げるなんてぇ許さない
退学させてあげるぅ♪」
「わ…たし…なら…ぃ…き…」
これが今のわたしの精一杯の言葉…
.