超モテ子の秘密


私に?

観光会社から??


…全くわからない。


私はアイスも取りに行かず、首を捻ってその封筒を眺めながら、とぼとぼと部屋に戻った。


「姉ちゃん、アイスは?」


手を出しながら将太が言うけど、私は返事もしないで、ただぼーっと椅子に腰掛けた。


「姉ちゃんっ!!」


将太はゲームを放り投げ、怒りだす。


「ちょっと待って。私に郵便が来てたの。」


そう答えながら、ペン立てからハサミを取り、封を切る。


すると中身は、挨拶が書かれた紙と温泉宿のペアチケットだったのだ―――。



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