超モテ子の秘密


でも、お礼って何がいいんだろう?



「何がいい?何でも言って。」



「う~ん。」



和也君はかなり考え込んでいた。



「あっ、じゃあ、今度弁当作ってきてもらえませんか?」



…えっ?お弁当?


「そんなのでいいの!?」


「…ダメですか?」


和也君はしゅんとしたような顔をし、肩を落とす。


「いや、ダメじゃないけど、そんなことでいいの?」



私としては、自分の弁当作るついでに作ればいいだけだから、すごい楽なんだけど…。



「はい!いつも買ったパンとかなんで。」


さっきの元気のない顔とは打って変わり、笑顔でそう言う。


なら、いっか。


「そっか。分かった。じゃあ、明日のお昼ここでいい?」


「お願いします!」




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