風紀委員長ミーシャの事件簿
障壁に激突する呪詛。

全身を揺さぶられるような強い衝撃。

「くぅうぅぅうぅぅぅっ!」

骨が軋むような圧力に、私は思わず声を上げる。

「ミーシャ!」

障壁の中、ラインハルトさんが私の体を強く抱きしめる!

「馬鹿な!何て事を!」

彼が抱きしめて、私の盾になってくれる事で、障壁と甲冑の二重の防御壁となり、悪霊の呪詛はその威力を弱めた。

「私だって…」

少なからず受けたダメージに顔をしかめながら、私はラインハルトさんを見上げる。

「私だって、この学園を守りたいんです…!」

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