風紀委員長ミーシャの事件簿
とにかく、これで事件は解決した。

学園内の校則違反者を負傷させていた犯人…悪霊はラインハルトさんの手によって滅ぼされ、事件は万事解決…。

「ちょっと待ってくれ」

私の手を借りて立ち上がったラインハルトさんが、その言葉を制した。

「事件はまだ解決していない。犯人の処遇もまだだ」

「え?」

驚くべきラインハルトさんの発言。

犯人は先程の悪霊ではないの?

あの悪霊が生徒達を怪我させていたのではないの?

そう考えていた私の左手を、ラインハルトさんは掴んだ。

「ミーシャ・ファレル。今回の一連の事件の犯人は、君だ」

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