新アニオタ王子


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「98〜99〜100!!」

「もう1セットいこうかな。」

腹筋の回数を数えてるあたしに

岡本が言う。


「そんなに続けて大丈夫?」

「これくらい楽勝」


ジムに通うようになってから岡本の運動能力は前と比べ物にならないくらい飛躍した。

その甲斐あってか体重は減りにくくなったものの

体は随分引き締まり、あごのラインはスッキリしている。



「あんたもだいぶ変わったよね?」

「でしょ?ウエストだって15センチ減ったし」

それもそうだけど、すぐに弱音をはくところとかも以前とは違う。


「だけど服装はまだオタクだね」からかう様に言ったあたしに

「コレくらいしか俺には似合わないから」と苦笑いを返す。

「そんな事ないと思うよ今度一緒に買いに行こ?」

「ん〜別に服装まで…」

「ダメ!!絶対にダメ!!」

「なんで?」

「なんで?って…その服装もハッキリ言ってヤバイから」

「そうかな…」

あたしは乗り気にならない岡本を押し切るようにして服装も髪型もイメチェン計画を企てた。




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