アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
膝を抱えて二人のやりとりを
ぼ~~っと聞いていた。


頭をポンポンと叩かれて上をみると
甲斐が笑っていた。


慌てて涙を隠す……



甲斐も私の横にしゃがんで
私の肩を引き寄せた。


病室では

「ヘイちゃん…ごめんなさい
迷惑をかけて……」


「うん もう二度と驚かせないで…」


「今夜はずっと一緒にいてくれるの?」


「芽理衣が目覚める時まで
そばにいるよ。」



「甘えてばっかだね・・・・・。
あの時 へいちゃんと戻ってきたら
よかった……
そしたら真凛もいなかった……」



「もしも…って話やめよう
芽理衣には真凛がいるだろ?
俺のかあさんみたいに逞しくなれよ。」


「今度会わせてね。
自慢のおかあさんに……
ヘイ…キスして……」

二人の間の会話が消えた。

澄ましていた耳をふさぎ
私は首を振った・・・・・・

 芽理衣に勝つことはできないね
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