アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「俺がいるよ・・・・」

甲斐の言葉に驚いた。


「え?」


「失恋しても俺がいるよ。
メグのそばにいつもいるじゃん」



「ね?もしかして私の
好きな人のこと…知ってたの?」


甲斐はコクンとうなづいた。


私は口をおさえた。



「最初はさ・・・・二人な仲のいい姉弟で
メグは弟の世話を焼き過ぎる
おせっかいなねえさんなのかなって思った。
だけど…血がつながってないこと
知った時確信したんだ……」


私の心が恭平でいっぱいなこと


甲斐は知ってたんだ…



「変態でしょ?弟で・・・・
それも年下…高校生だもん…
カワイイ彼女がいて・・・・・
そして忘れられない女性までいて…
私の入る余地なんてひとつもないのに
好きになっちゃった……
ヤダ…知ってたんだ……
情けない・・・・・・・」


肩が震えた・・・・


「今夜 行ってもいいか?」


私はうなづいた。

また甲斐を頼ってしまう自分・・・・
でも・・・そうしないと
失恋の痛手から解放されないような
気がした。
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