アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「俺になんかできることない?」



「あわれんでるんでしょ?
この前の時もそう言って
私は恭平を……傷つけたじゃない……
もうあんなことしない…」



傷ついたんじゃない
好きになったから辛くなったんだ



「そんなんじゃないよ。」



「恭平に言われた時
恥ずかしかった………
大人のふりして契約だなんて言って
恭平に甘えて……
自分の欲求だけ解消したんだもん…
もう二度とあんなバカなことしない…
だから恭平も私のことは
気にしないで…しっかりと
自分で立ち向かわないと……
私は変われないんだ……。
忘れてね……できれば……
あの時のことはもう……
忘れて……」



恵美さんは下を向いた。



 忘れる?



「忘れられるわけないだろ?」


思わず声を荒げてしまった。
< 578 / 668 >

この作品をシェア

pagetop