幕末〓冷血の鬼
「私は少し寝るので恋花さんも少し休んで下さい。私の看病をしていたら休もうにも休めないでしょ?」


「そんなことないです。私は皆さんの力に少しでも慣れればそれで良いんです。沖田さん、何か食べたい物とかはありませんか?」


「甘いものが欲しいですね。」


沖田さんは少し照れたように言った。


「わかりました。甘いもの買いに行って来ますから、大人しくして下さいね。」


「わかってますよ。恋花さん、1人で買いに行くなら気をつけてください。最近、不貞な浪士達が新選組を目につけていると聞きますので…。」


「わかりました。じゃあ行ってきますね。」


私はそう言うと沖田さんの部屋から出て、甘いものを買うために屯所を出た。
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