幕末〓冷血の鬼
俺が初めて土方を見た時は、人を殺しすぎ冷たくなってしまった目と体にまとっている殺気、まさに鬼だと思った。


だが今の土方は、1人の少女を優しく見つめる1人の男だ。


俺は、あいつらが居なくなるまでジッと見ていた。


その後寺田屋に戻って見たことを龍馬と桂に話をすると桂は驚いた顔をした。


「あの鬼の土方が優しい目で笑った?」


「ああ。」


「見間違いじゃないのか?」


「いんや、土方さんは恋花さんと一緒の時はいつも優しい顔をしてるきに。前は一緒にお団子を食べとった。」


龍馬の言葉に桂はポカーンと口を開けた。
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