幕末〓冷血の鬼
言われてみれば確かに近藤さんと龍馬さんはどこか空気が似ていた。


心が広い所とか笑い方とか…………


「２ヶ月前に坂本さんが殺されたと聞いた時は驚きましたよ。あの人に勝つ剣客がいたなんてそうそういませんし…。それに坂本さんにはもう一度お相手をして頂きたかった。ですが私はこの体だし坂本さんは亡くなってしまったからもう叶う事ではありませんが………。」


沖田さんは寂しそうに自分の近くにある刀を見つめた。


「沖田さん………。」


「すいません！暗い話をしてしまいましたね。」


「そんなこと無いです。沖田さんの病気が治ったら龍馬さんの墓参りに行きましょうね。」


「はい。頑張って治します。」


「私は近藤さんの所に行くので、失礼しますね。」


私は、頭を下げ沖田さんの部屋から出て近藤さんの部屋に向かった。
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