幕末〓冷血の鬼
「たく急に『できねぇ!』とか言って部屋から出たかと思えば、半泣きになって土方さんに訴えるなんて情けねえな。恋花もいるのに格好悪いだろ?」


原田さんは永倉さんの言葉を黙って聞いていた。


「左之、ボタンのする練習でもしろ。新八、悪いが左之と一緒にいてくれ。こう何回もボタンに癇癪起こして部屋に来られたら堪ったもんじゃねえ。」


呆れた口調で土方さんがそう言うと永倉さんは原田さんの腕を掴んだ。


「ほら、左之いくぞ。グダグダ言っていても練習しねえことにはボタンしめれねえんだからな。」


永倉さんの言葉に原田さんは頷き永倉さんに引きずられる形で部屋から出て行った。

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