幕末〓冷血の鬼
(ああ、この笑顔だ。)


恋花さんの笑顔は、まるで花のようで私、いや新選組の私達を支えてくれる。


弱くなってしまった私の心も恋花さんの笑顔が救ってくれる。


この愛おしい人を失いたくない。


この愛おしい人の笑顔を失いたくない。


新選組を離れるとしても私は恋花さんに生きていてほしい。


今回の戦は大きいと聞いただから私は、恋花さんをジッと見て言った。


「それより、今回の戦は大きなものになるそうですね?恋花さん、あなたは避難した方がよろしいと思います。」


「いいえ、私も今回の戦に付いて行きます。」


(……えっ?)


恋花さんの言葉に一瞬私の頭の中が真っ白になった。
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