幕末〓冷血の鬼
「何故です!?何故女であるあなたが戦場に?土方さんにいっ………ゴホッ…ゴホッ……。」


何故、恋花さんが行かなければいけない?


「沖田さん、落ち着いてください。」


恋花さんは咳き込んだ私の背中を優しく撫でてくれた。


「沖田さん、私は自分の意思で戦場に行きます。新選組の皆さんの役に立ちたい。私だけ安全な所に逃げるなんて嫌なんです。」


確かに、置いて行かれ不安になる気持ちはわかる。


だけど……


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