君のそばに
顔が熱くて…前に向けられない。
どうしよう…。
何て言ったらいいの…?
何でこんなにドキドキしてるの…?私…。
嘉賀くんは、私にとってただの友人で、恋愛の対象としては見られないって…清水さんには言えたのに……、
…何で本人を前にすると、…その言葉が出て来ないんだろ…。
私の沈黙を何て捉えたのか、嘉賀くんはフッと笑った…。
「……ごめん…。…別に困らせたくて言ったんじゃないんだ…。」
淋しげにそう言うと嘉賀くんは腰を上げ、部屋の出口に足を進めた。
「…嘉賀くんっ!」
私は無意識のうちに嘉賀くんを引き止めていた。
その声に反応するように、嘉賀くんの足がピタッと止まった。
「あ…あの…、…まだ気持ちの整理が出来てなくて……返事がまだで、ごめんね…。
夜……今日の夜までに、…答えを出すから……。」
そう言うと、嘉賀くんは無言のまま、静かに頷いた…。