君のそばに


「どうかしたの…実春?」

中々、口を開かない実春に痺れを切らして私は聞いてみた。

しかし実春は俯いたまま何も言わない。
前髪で顔が隠れているから、どんな表情をしているのかまでは伺えない…。


う〜ん、困ったな…。
急にどうしたんだろう…。夕食の時は普通だったのに…。

実春は私の悩みを聞く為に、わざわざテラスまで連れて来てくれたけど、何か悩みを聞くとか、そんなのもうどーだっていいや、って思う。
だって実春は実春で何か悩んでるみたいだし…。そっとしておいた方がいいかな。


私は為す術がなく実春のように黙り込むしか出来なかった。



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