君への距離~クリスマスの奇跡~
「うん、おいしい!」

翼は幸せそうにハンバーグを頬張る。


「…よかったぁ」

それを一心に見つめていた杏はほっと息をつく。




「杏ちゃんの料理、久しぶりだね!」


「翼くんがなかなか来ないからだよ-…」

杏が少しさみしそうに言った。


「ごめんね…」



「バイトもいいけど、身体壊さんといてね!」

杏は優しく微笑む。


「…ん」


翼は曖昧に笑う。



「翼くん?」





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