君の隣で ーセンセイとアタシー
初*甘々?


これを幸せって言うんだろうか

目を覚ませば、目の前には愛おしい存在(ひと)


和奏

くるりとした睫毛、シミ一つない真っ白な肌
少し開いた唇はぽってりと赤い


その和奏はまだ起きてない

俺は肘をついて、寝顔を見ていた

ずっと、こうしていたい
そう思った



「ん……」


あぁ、起きちゃうか…

和奏がいつもセットしている携帯のアラームが鳴った


俺は狸寝入りをして無意識のように和奏の身体を抱き寄せた


「っ…あ、葵衣さん…?」


和奏は俺の鼻をちょいちょいとつついてくる


こちょばしいよ


俺はなんとか反応しないように堪えた


「寝てる?」


うぅん、寝たふり




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