偽りの代償
「いや・・ゆいにやっと再会できても、避けられて、俺から逃げるように姿を消した・・俺の所為で足が不自由になっただけでも辛いのに・・」


そう言った途端、シンが驚いた顔をした・・そうだよな・・


「おい、足が不自由って高橋がか?」

「ああ・・車椅子で・・」


「俺、この前、高橋を見かけたぞ・・」



「えっ・・ゆいを?どこでだ?」


「ああ・・だけど、車椅子じゃなかった・・歩いてたぞ・・」


歩いてた?ゆいが?


「おい、ホントにゆいだったのか?」


「ああ・・罪悪感があったし、印象にのこってたから・・・」

ゆいが歩いていた?どういうことだ?治ったのか?




*********


俺はシンがゆいを見かけた場所にいってみた・・。


ゆい・・お前は歩けるのか?それならどんなにいいだろう・・




結局見つからず、ゆいと後藤の大学にも行ってみた・・だが見つからない・・・


ゆいの家にも行ったが留守だった。





********


ゆいの行方もつかめず、俺は結局、ボランティアを手伝う日々と大学の毎日を送った・・・。

< 100 / 196 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop