偽りの代償
キミに会えて・・
ゆいは俺がここにいることに気づき、驚き、そして・・・

お互い無言だった・・

だが、子供にどうしたのかと聞かれ、俺をきにしながらも平静を装っていた・・




やがて、帰りの時刻になったとき・・帰りにゆいに声をかけた・・


「・・・久しぶり・・」


「・・・・」


「その・・足は・・・」


「前とは違うの・・・」

ゆいの声は冷たかった・・・


「手術は成功したけど、リハビリは必要だし、走るのも限度がある・・今だって歩くのに違和感があるの・・・もともと足以外にも身体が弱かったから・・いろいろ大変だった・・」



「・・・・・・・・・」


「貴方に会いたくなかったわ・・貴方には決して縁がないとこなのに・・どうしてここにいるの?」


「ゆいに会えなくなってから・・俺・・ボランティアの手伝いをしてるんだ・・・まだ不慣れだけど・・・」



「そう・・」



「・・俺の所為でいなくなったと思った・・でも・・よかった・・・」



「できれば、もう会いたくないの・・もう必要以上に関わらないで・・・」



「・・・・ごめん」
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