偽りの代償
ゆいに追いついて、声をかける・・

「ゆいっ」


だが、彼女は無視して歩き、本屋に入る・・俺はそのままついていく・・



ゆいは・・俺も一緒になって馬鹿にしたと怒ってるのか?




彼女は俺なんかいないようにして本を選び、会計をする・・






店をでたとき振り返り俺を見る・・



「ついて来ないで・・」


「・・・ごめん・・」


「何に対して?彼女と一緒に馬鹿にしたこと?」


「違う誤解だ・・・それにさっきの女は彼女じゃない・・しつこい後輩で・・あいつには厳しく言ったから・・・」



「貴方が今誰と付き合おうか関係ないけど、ハンでのある人間の手伝いをする人が裏では馬鹿にするのは許せないわ・・・私はいいわ・・車椅子のときの視線や哀れみ、馬鹿にする声を聞いてなれたし、今はこうして少しずつ歩けるようになってからはだいぶマシになったもの・・でももっと辛いハンでの人もいるの・・そういう人もいるけど必死に生きてる・・あなたには理解できないのね?」



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