宇宙少女観察記



お分かりいただけただろうか。


そこ。

不憫っていうな!





なんなの。

本当になんなんだ。

厄日だとしか思えない…。

そう人知れず呟いた俺に

さらなる不幸がおそいかかるなんて誰に想像がついただろうか。


あったんだ。
まだまだ先があったんだよ…。



チリンチリン…

軽快な音とともに
背後から明かりが近付いてきたことに気付き杜若ごと白線の内側へよった。


がしかし、その自転車は俺達を追い抜くことはなく、目の前で停車したのだ。


何事かって思うよな。

本当何事なんだよ!

「こんばんはー…どうしたんですか?こんな夜中に随分大荷物ですねー…。どうしたんですか?ちょっと荷物見せてもらっていいですかねぇ?あ、身分証も見せて貰えます?」




………これって…職質…?


ですよねー…怪しいですもんねーっ。

っておい!

まてまて、え?!
さっきからこの警官、俺事を訝しげに見ていないか?

まさか…まさか…


「お嬢ちゃん家出かい?この人とはどうやって?」


…援交だと思われてる?!

そうだよな、家出娘にしか見えないだろこの状況。

しかし気付いてくれ、このカップ麺達はなんだ!

援交?あるわけないだろこんな厄介な奴!

「ちょっとまってくれ!違う!!」

「あーいや、みんなそういうんですよねぇ…。お嬢ちゃん、親に連絡するからね。あと、学校にも…担任から指導うけて、馬鹿なことはやめなさい。」

「だから…話しを聞け!この頓痴気警官!!……その担任が、俺なんだよ!」


最悪だ。


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