黒猫-私は女王-
「まず事情聴取で黒猫の名前を出したら顔色を変えました。
　次に科捜研で録音テープを調べて貰ったところ、三瀬が刑務所から予告電話していた事が解りました。
　最後に三瀬が自殺した件ですが、それも黒猫の作戦だと思われます。予告テープは三瀬が所持していると思われ、只今死体解剖を依頼しています」

西野課長は頷く。

「テープは腹の中か？」

「恐らく。刑務所の何処を探してもテープは見つかりませんでした。ですから三瀬自身が持っていると思われます」

「、、、で、死体解剖はいつわかるんだ？」

「連絡が無い限り何とも、、、。それより謎は解けたんですか？」

天宮は話を変える。
西野課長は困った顔をして、

「、、、まだ解けてないんだ」

「えっ！？じゃぁ何処まで解けてるんですか？」

「時間も大富豪も、、、」

西野課長は、親に叱られている子供の様な顔をしている。

< 29 / 42 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop