─ Alice ?─
「えっ…──きゃあっ!!!」!
いきなり辺り一面が光に包まれる。
『いってらっしゃいアリス。真実に呑まれないでね。』
うっすらと浮かぶ白兎のシルエット。
幼い少年姿の白兎は悲しそうに手を振る。
「白兎…──。」
………
目を開くと真っ暗な空間にいた。
だけど人の気配は感じる。
1人、2人ではない。もっと大勢。
「ここは…?」
私が言葉を発した瞬間、ざわつきだす。
「静粛に。静粛に。」
聞き覚えのない女性の声。
うっすらと見えるシルエットはまるでお姫様のように裾の広がったドレスに長い髪。
そして不釣り合いなほどに大きな───
「煩い者は首を切るぞ。」
急に明かりが灯され、周りが一望できるようになる。ざわついていた者たちも静まりかえり、静寂のみが広がる。
そして私の目に映ったのは大きな鎌。
血で錆び付き、柄の部分まで血がこびりついていた。
そしてそれを持つ女性の姿。
さっきうっすらと見えたお姫様のような女性。
「お久しぶりね、アリス。まさか此処で会うとは思っていなかったわ。」