─ Alice ?─
「審判…?裁判…えっ、ちょっと…どういう意味?」
理解できずに思わずたじろぐ。
そんな私にお構いなく、爬虫類系の男は言葉を漏らす。
「貴女は罪を犯しました。いや、常に罪を犯していると言った方が正しいか…。」
「ちょ、ちょっと待って!!私が何をしたっていうのよ!」
心当たりが全く無い。私は命を狙われた。だから逃げていただけ。逃げていただけなのに。
「罪を犯した者は自分の罪に気づかないものです。まるで悪いことなんて知らない、とでも言うように。
どうせ貴女は、私は悪くない。悪いのは私を追いかけた住人たちよ、と言うのでしょう?
私は悪くない。殺したのは私じゃないわ、と言うのでしょう?
罪を犯した自覚もなく、住人たちに罪を被せ、貴女は自分を悲劇のヒロインに仕立て上げているのでしょう?」
胸の内をかきむしられた気分だった。
グチャグチャにかき混ぜられたような、何ともいえない感情が込み上げる。
「いい加減素直になりなさい。気づいているのだろう?
自分のせいで国が崩れていること。
皆が狂っていること。
いい加減、罪の意識を持ちなさい。 ア リ ス 。」