─ Alice ?─
「黒兎さ…ん?な、んで、此処に…」
ぼくとありすだけのせかい。そう言い残し、姿を消した黒兎さん。
だが今、目の前で笑顔を浮かべ佇んでいる。
『お待たせアリス。さあ、僕らの世界を完成させようか。よーく目に焼き付けとくんだよ?』
妖しく笑い、黒兎さんは鎌を奪う。
「なっ…私の鎌に触れるなっ…ぎゃっ!!!!!」
グシャ、と嫌な音を立て、何かが崩れ落ちる。
「ひっ…あぁ…」
さっきまで鎌を振り回していた女王様はまるで奴隷のように地面にうっぷし、血を吐き散らしていた。
『女王は一番邪魔。だから一番最初に消してあげる。』
ガクガクと痙攣し、焦点の合わない瞳で必死に訴えかける。
「くろ、うさぎ…ば、かなことは、やめっ…!!!」
『ありすとぼくだけのせかい。他の奴らに用はない。消えろ。』
冷たい瞳は凍てつくよう
発した言葉は氷柱のごとく鋭くて
その場にいる全員が息を呑んだ。
『さあ、誰が次は犠牲になりたい?お前か?それともお前か?ははっ、ははははは!!!!あれ、誰もいないの?だったら…
みんな一緒に消えちゃえよ。』
鎌が宙を舞う。
鮮やかに飛び散る赤。
耳障りな程に響き渡る叫び。
ゴ ト 。
「ひっ……───!!!!」