─ Alice ?─



転がり落ちていく数々の物体が何なのか理解したくなかった。


ゴ ト 。
      ゴ  ト。        ゴト。







「やっ…イヤアァアアァアア──!!!!!!!!!!!!!!!!!」




次々と転がり落ちていく住人たちの首。


裁判所はあっという間に赤い空間と化していた。




「…黒兎。何故そこまでそのアリスにこだわる?この国をここまで狂わせたアリスを…何故、そんなに ア イ シ テ いるんだ?」




一瞬、空気の流れが止まった気がした。そして感じた。黒兎さんの妖艶な眼差し。




『何故…?はは、理由なんてあるわけないじゃないか。』



ケラケラ笑いながら、爬虫類系の男に近づいていく。


「黒兎。お前は罪を幾つ重ねてきた?お前は重罪、犯罪者だ。」




黒兎さんの持つ鎌なんて気にもせず、怯えた様子もない。


ただ、淡々と説明を重ねる。



『煩いなあ…お前はそんなに偉いの?審判が何?何ができるっていうんだよ。所詮お前はただの蜥蜴(トカゲ)。兎の僕には…──』



そこまで言いかけ、急に表情が強張る。







「そうだな。所詮蜥蜴(トカゲ)だ。だが…──









此処は裁判所。兎も女王も関係無い。審判が全てを握る場所だ。」



蜥蜴は笑う。害虫でも見るような目で黒兎さんを見下して。
< 311 / 397 >

この作品をシェア

pagetop