社員寮でラブ!
でも壁下さんから目だけは逸らさない。

ちゃんと分かってよ。

そんな気持ちで壁下さんを見つめる。




急に壁下さん


私のあご

クイッと持ち上げ


「これって何?」



一瞬


キスされるかと思ったけど


壁下さんがジッと見つめるのは


私の首筋?

何?


「どうやら誤解じゃなかったみたいだね?」


え?なんのことなの?


訳が分からない私



壁下さん



「ここ、キスマークついてるよ。」


へっ?

まさか

そんなこと


「証拠

残しちゃダメだよね?」


壁下さん

そのまま

そう言って


ベットのマイクをもう一度見ると


「泳いでくるかな。」

ネクタイ緩めながら


もう完全に動けないでいる私に目もくれないで

出て行ってしまった。

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