奇蹟のはじまり
『やめんか!喧嘩するん

だったらおまえら二人だ

けここに置いて行くから

な!』

「……」

『……』

部隊長に叱られた僕たち

は睨みあったまま取り敢

えずその場での喧嘩は一

時的に中断になりました



だけど、それから暫くは

お互い目が合っても口を

きかず、睨み合っていま

した。

そんなある日でした。

僕たちの部隊は小さな村

を見つけました。

もう何日もまともに食べ

ていなかったことともあ

り、僕たちは村を見つけ

ると走って行きました。

だけど、村はがらんとし

ていて人の気配がまるで

ありません。
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