奇蹟のはじまり
女の子が警戒心を解く様

子はなく暫くは僕たちを

睨み付けたままでした。

『行こう。あんまり遅い

とまた部隊長が不審に思

う』

「だけど」

『いいから。俺たちがい

たって彼女の警戒心は強

まるだけだ』

そいつにそう言われて僕

たちは部隊に戻った。

部隊のみんなは歩き疲れ

た体をそれぞれ休めてい

ました。

『お前達の夕飯だ。早く

来ないと他の奴に取られ

るぞ』

それぞれに配られた食事

を僕たちももらいました

。食事と言っても、少し

のスープ類とほんの少し

のパンのかけらでした。
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