雪情
【カモシカー12】
「カ、カモシカだ……」
田崎はそう言い
近付いてみた。
「またカモシカですか?
でもこのカモシカ
死んでいますね」
と大久保は
横たわるカモシカを見た
死後
どのくらい経っているか
分からないが、
少なくとも
田崎と白井が
この道を
二人で登る頃より
後にできた死骸だろう。
「やれやれ、
この山は本当に
カモシカが多いみたいだ」
「!でも見てください
刑事さん!
首を!」
大久保は
その死骸の異変に
気付いた。
田崎は
もう一度死骸に
目をやると
息をのんだ。
「………!
首の骨が折れている!」
「刑事さんこれは
まさか………」
これも
雪男の仕業だろうか?
荻原を襲った後
家から去る時に、
ここに出会った
カモシカを
面白半分に殺害したの
だろうか?
「あ……」
と白井だけ
呆然としている。
「どうした白井よ?
何をボーっとしている?」
白井は
ゆっくり口を開いた。
「………これ、
さっきの
カモシカだ………」
その言葉に
一瞬、
全員固まってしまった
「カ、カモシカだ……」
田崎はそう言い
近付いてみた。
「またカモシカですか?
でもこのカモシカ
死んでいますね」
と大久保は
横たわるカモシカを見た
死後
どのくらい経っているか
分からないが、
少なくとも
田崎と白井が
この道を
二人で登る頃より
後にできた死骸だろう。
「やれやれ、
この山は本当に
カモシカが多いみたいだ」
「!でも見てください
刑事さん!
首を!」
大久保は
その死骸の異変に
気付いた。
田崎は
もう一度死骸に
目をやると
息をのんだ。
「………!
首の骨が折れている!」
「刑事さんこれは
まさか………」
これも
雪男の仕業だろうか?
荻原を襲った後
家から去る時に、
ここに出会った
カモシカを
面白半分に殺害したの
だろうか?
「あ……」
と白井だけ
呆然としている。
「どうした白井よ?
何をボーっとしている?」
白井は
ゆっくり口を開いた。
「………これ、
さっきの
カモシカだ………」
その言葉に
一瞬、
全員固まってしまった