幼なじみなんてッ!〜近くて遠いアイ・ラブ・ユー〜


「はあぁ―……」



深いため息が教室中に響く


何してんだろ、俺?



頭をクシャクシャしながら座り込んだ




「………棗?」



ほんの少し聞こえた声



「………蓮」


いつの間に来たのやら、かがみながら俺を見下ろすようにしていた蓮



「…見てたのか?」


「あぁ―…悪ぃ―」


「イヤ……。俺、ダッセぇよな?」




「何が?」



「振られたのに、まだこんなに未練たらたらなんて」


抱きしめた時に久々に感じた花音の体温



忘れたい……



忘れたくない……



そんな曖昧に悩んでいたのに…



花音を抱きしめたとたん…、はっきりとわかった。




忘れることなんて出来ないって………




< 280 / 376 >

この作品をシェア

pagetop