Painful Love※修正完了※

それぞれの進路とか、いろいろと考えている上でわたしは不安になってきた。

拓斗は、あの時お父さんが言った『時雨を頼むな』の言葉を今でも守ろうとしてる。

何の気なしにお父さんが言ったあの言葉が、拓斗を縛り付けているんじゃないかな……。

小さい頃からお父さんは何かあれば拓斗に『時雨を頼むな』と言っていた。


拓斗に任せるのがいつしか当たり前のようになっていた。


拓斗はそれを“約束をした”と言ってずっと傍で支えてくれていたけど……。

縛り付けてしまっているんじゃないか、と思う。

拓斗にだってこれからの将来がある。


夢だってあると思うのに、わたしに、

お父さんとした何気ない約束に、縛られて潰すかもしれない。


……拓斗は自分の事はどうでも良い、とわたしを優先してくれるから。

―――わたしが部屋に閉じこもっていた時も、そう。






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