Painful Love※修正完了※

黙って消えていったからにはそこまでの決意があったと言うことが分かったから。


それに、帰ってきた時雨さんが拓斗の事を好きだなんて保障も無いし。


向こうは拓斗の事、

大切な幼なじみ位にしか思って無いかもしれないでしょ?

だから、いつか私が拓斗に告白して付き合って貰った時のように。


約束して、婚約すれば、私は拓斗と4月に結婚できる。


時雨さんでは無く、私だけを見てくれるようになった拓斗と。


「……時雨が帰ってきた時、佐奈子は傷付くかもしれないのに」


俯いた拓斗。

繋いだままの手にキュッと力を入れる。


「それでも良いの。……婚約、してくれる?」

ニコっと笑った私に、拓斗はぎこちない、困った笑顔。

ずっと、何年も私に向ける笑顔は、困ったような顔。



心から笑った、あの写真のような笑顔は見た事が無い。

でも、この顔はきっと私の願いを受け入れてくれる顔。







「……分かった。1年後、に時雨が帰って来なかったらな」


「うん」


ホッ……と力が抜けて息をつく。


良かった……。





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