Painful Love※修正完了※
叔母さんはフライパンの中の物を炒めていく。
野菜たっぷりの……チャーハン。
出来たのをお皿に盛り付けてテーブルへと運ぶ。
「いただきます」
スプーンでチャーハンを口へ運べば
野菜の甘味が広がっていく。
「美味しい……」
「時雨ちゃんは食べるたびにそう言ってくれるから嬉しいわー!
叔父さんなんか何食べても何も言わないから作りがいが無いのよね」
ニッコリ笑って、叔母さんもスプーンを進める。
「あのね、叔母さん……」
一度、スプーンを置いて叔母さんを見る。
何?と言うように首を傾げられ、わたしは申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
「明日……帰る事にします」
急に決めてごめんなさい。
付け加えれば、
明らかに叔母さんの表情が曇った。
元々いつ帰るかは未定だったんだけど、
急に帰る、なんて言われても困るよね。
さっきだって、沢山の食料品を買ってきてくれたのに。
……そのお陰で、
拓斗もわたしがまだここにしばらくいると思ってくれたから良かったけれど。
「急ね……」