Painful Love※修正完了※
涙をボロボロ零しながら俺を見る佐奈子。
「受け入れてくれるかどうかは別として、この婚約を破棄しないと時雨に話にいけないだろう?」
それに。
「受け入れて貰えなくても、もう俺は佐奈子と結婚するつもりは無い、から」
時雨が駄目なら佐奈子。
そんなズルい奴になりたくない。
駄目だったら佐奈子に、
なんて考えで、時雨を好きでいたくない。
「ごめんな」
「謝らないで……」
また一つ、テーブルに涙が落ちた。
「分かった……婚約、破棄で良いよ」
数分後、すすり泣きながらやっと頷いてくれた佐奈子。
「うん」
すうっと、胸につっかえていた固まりが溶けた気がする。
また、ごめんと言いそうになったのを止めた。
「でも……最後に教えてあげる」
ティッシュ箱を渡すと、
何枚か取り出したティッシュで目元を押さえた後、佐奈子は俺を睨むような目で見た。