Painful Love※修正完了※
何だ……?
「時雨さん、もうここには居ないよ?もう元の場所に帰っちゃったから」
「……は?」
そんなはず。
だって2日前に行った時、叔母さんが笑顔で『まだしばらく居るから』って……。
あの笑顔が嘘を吐いているようには見えなかった。
それに、時雨の為に買ってきた食料を見ても後何日かは居そうだったのに……。
「って、何で佐奈子が知ってんだよ」
お墓でしか会ってないだろ。
俺が聞くと、佐奈子はハッとしたような顔をしたけれど、
観念したように話始めた。
もう“最後”だからどうでも良い、と言うように。
「会いに言ったの。何で帰ってきたのかって。どうして消えたのかって!」
ヤケになって話す佐奈子に、
ため息が漏れる。
何でそんな、責めるような事を聞いて……。
「その時に明日帰りますって時雨さんが言ってたの!
もう良いや……私の婚約の邪魔をしないで貰おうと思ったのに、逆に二人の絆が強い事思い知らされただけだった」
……佐奈子……。
「どうするの?時雨さんは帰っちゃったし、どこにいるのかも分からないんでしょ?……何も出来ないじゃない」
グズッ、と時々言いながらも強気になってくる佐奈子。
その姿に、思わず苦い笑みが出る。