Painful Love※修正完了※

何だ……?


「時雨さん、もうここには居ないよ?もう元の場所に帰っちゃったから」

「……は?」


そんなはず。


だって2日前に行った時、叔母さんが笑顔で『まだしばらく居るから』って……。


あの笑顔が嘘を吐いているようには見えなかった。


それに、時雨の為に買ってきた食料を見ても後何日かは居そうだったのに……。


「って、何で佐奈子が知ってんだよ」


お墓でしか会ってないだろ。

俺が聞くと、佐奈子はハッとしたような顔をしたけれど、


観念したように話始めた。






もう“最後”だからどうでも良い、と言うように。


「会いに言ったの。何で帰ってきたのかって。どうして消えたのかって!」


ヤケになって話す佐奈子に、

ため息が漏れる。


何でそんな、責めるような事を聞いて……。


「その時に明日帰りますって時雨さんが言ってたの!


もう良いや……私の婚約の邪魔をしないで貰おうと思ったのに、逆に二人の絆が強い事思い知らされただけだった」


……佐奈子……。

「どうするの?時雨さんは帰っちゃったし、どこにいるのかも分からないんでしょ?……何も出来ないじゃない」


グズッ、と時々言いながらも強気になってくる佐奈子。

その姿に、思わず苦い笑みが出る。



< 217 / 241 >

この作品をシェア

pagetop