Painful Love※修正完了※
ふらついて上手く立っているか分からない感覚の無い足に力を入れる。
そうっと拓斗が体を支えてくれて、わたしもそれに縋る。
「……母さん、時雨頼むな」
耳元で聞こえた拓斗の言葉に顔を上げると
わたしを見てふっ、と笑った拓斗は片方の手でわたしの目元の涙を拭った。
「あんた来ないの?」
驚いた声を上げたおばさん。
―――拓斗?
わたしも拓斗が何を考えているのか分からず、ただ歪んだ視界で拓斗の次の言葉を待った。
「一回時雨ん家行って来る。……時雨、飛び出して来たから鍵閉めて無いだろ?」
「あ……」
そうだ。
何も考えずに出てきたから、鍵、閉めて無い。
「だから一回俺が行って来る。その後バスでなるべく早く追い付くから先行ってろよ」
落ち着け、と背中を擦ってくれる。