Painful Love※修正完了※

いつもならとっくに学校に行く準備を完了して自宅を出る時間帯。


学校に行かなきゃ、準備をしなきゃ、なんてちっとも思わない。

また今日も始まる。


わたしの感情はただそれだけしか感じなかった。




「―――時雨」


「………」

そしてしばらくするとドア越しに、拓斗の声が聞こえて来た。



―――いつもそう。毎日。


こうして朝学校へ行く時間帯になればわざわざ一階からわたしの今居る部屋へと上がってきて声を掛ける。


また、今日も。

「今日は行く気ない?」とか「今日は午前授業だぞ」と。


そんな情報、どうでも良いと今のわたしは心の中で吐き捨てる。


学校なんか、もうどうでもいい。

返事をしないわたしを、拓斗は別に咎める事も無くしばらくすると「行ってくる」と告げて家を出ていく。


そして夕方になれば「ただいま」から始まり延々と今日の出来事をドア越しにわたしに話してくるのだ。


特別な出来事を話す訳ではなくて、今日はどんな授業があった、とかクラスメイトの珍発言とか。


楽しそうに話してくれる拓斗とは反対に、

わたしは楽しいとも何とも思えなかった。

寧ろ煩わしかった。



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