Painful Love※修正完了※
「遠慮せずにずーっといれば良いんだよ」
「大学があるから、叔父さん」
「そっか」
叔父さんは少し赤い顔で残念そうに笑う。
数日前、珍しく叔母さんから電話が掛かってきて
「急で悪いけど、会って話したい事があるから帰ってこれないかな?」と。
叔母さんがわたしにそんな風に言ってくるのは家を出て3年と少し経ったけれど、
一度も無く初めてのことだった。
だから、連休と数日間大学を休んでここに帰って来たんだけど……。
単位は足りてるから何日か休んでも問題ない。
けど、叔父さんの言うとおりにやっぱりずっとは居られない。
かぼちゃの煮物へと箸を伸ばすわたしに叔母さんは話を切り出す。
「でね、時雨ちゃん。今回呼び出したのはこの家の事なんだけど……実は、急に転勤が決まって」