「金剛戦士Ⅱ」西方浄土
七、無機物生命体を追跡監視用の小型高性能のカメラ衛星を太陽系内に拡散配備する。

八、現在、開発されて、試験飛行段階の宇宙戦闘機を早期に実戦配備し、製造を加速する。また搭乗員育成の施設を建設する。

以上の八項目が決定され、その他の防衛手段として

一、既存の調査宇宙船に電子ビーム砲を搭載する為の改良を施すのは、調査船の大きさから判断して困難であり不可能である。できるだけ早期に電子ビーム砲搭載の新型調査船に切り替えていく。

二、土星軌道以内の宇宙空間に電子ビーム砲搭載衛星を配備するには空間が広すぎるので木星軌道以内に配備を行なうものとする。

三、宇宙ステーション、火星、月面基地への電子ビーム砲配備は、無機物生命体を攻撃する事により、相手から反撃を受ける危険が予測され、地球を中心とした防御システムが、おおむね完成した後に検討する。

四、無機物生命体が近づく前の宇宙ステーション、火星、月面基地における早期脱出方法の研究、ならびに無機物生命体が接近してきた場合に、攻撃を受けずに回避する為の研究を行なうと同時に、現在月面基地に存在するような緊急避難用のシェルターを火星にも建設する。

五、月面基地や火星が多大な被害を受けた場合の、速やかな復旧方法の研究とバックアップシステムの構築を行う。

六、小型の宇宙機雷搭載の観測衛星を開発し、製造可能な限りの数の衛星を発射して、太陽系周辺部に配備を続けていく。

七、天文衛星や地上の天文台の性能アップと拡充に努め、兵器や通信との連携利用方法を研究する。
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