アクアマリンの秘密
「なっ…あたし、そんな守られなくちゃいけないほどか弱くないもんっ!!」

「いいからお前は守られとけ。」

「蒼刃は早く行ってよ!!」

「…分かった。
紫紀、任せた。」

「…俺が守るから心配するな。」



あたしと紫紀さんは蒼刃、桃依、緑志の背中を見送った。

そしてゆっくりと部屋を出る。



あたしは壁を触った。




白斗さん…聞こえてますか?

あたしの声…届く距離にいないのかもしれないけど…。

今…行きますから。

白斗さんを解放しに…。

たとえ白斗さんがそれを望んでいなくても…。

それでも…。

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