アクアマリンの秘密
「なんだよ?」
「多分こうして僕と蒼刃だけを大量のクロアーツに向かわせたのは…
いや、僕と蒼刃だけをみんなから離したのは…。」
「おー…ご名答だよ緑志。」
背後に感じる妙な存在感。
この気配の持ち主は…。
「ジャニア…。」
「この俺だ。
お前たち二人、パシフィックブレードの皇子様たちの力量を測りたくてな。
だが、お前たちは俺の期待を裏切らなかった。
お前たち、そして紫紀、白斗、桃依の戦いっぷりのおかげで…俺の両脚は火傷状態だ。」
「火傷…?」
「クロアーツは自分自身の一部分を糧として動く。
俺の両足を焦がしてしまうほどの大量のクロアーツを投入したって言うのに…
あっちゅう間に倒しちまった。
本当にこの短期間でお前たちは強くなったよな。」
「お前…。」
「元々潜在能力(ポテンシャル)が高かったのは知っている。
しかし…ナチュラルアースで会ったときとは比べ物にならないほど成長している。
まぁ普通、自分じゃ気付かないよな。そんなもんさ、能力なんて。」
「お前…本当に何が目的なんだ?」
「…目的?
それはこの身が滅びること。」
「滅び…?」
「そうだ。
残念なことに、俺らビシアス…いや…もう俺しかいないけど。
ビシアスは自分で消えることは許されない。
そもそも、俺たちの消滅は共鳴石を奪われることでしか成し得ない。
だが俺たちは…自分の体を傷つけることが出来ない。
だから消滅出来ない。
たとえ生み出されたその瞬間に消え去りたいと考えていても…消えることなんて出来ないのさ。」
「お前は…本当に消えたいって思ってんのか?」
俺はジャニアの顔を見つめた。
その目は、どこか遠くを見つめている。
「多分こうして僕と蒼刃だけを大量のクロアーツに向かわせたのは…
いや、僕と蒼刃だけをみんなから離したのは…。」
「おー…ご名答だよ緑志。」
背後に感じる妙な存在感。
この気配の持ち主は…。
「ジャニア…。」
「この俺だ。
お前たち二人、パシフィックブレードの皇子様たちの力量を測りたくてな。
だが、お前たちは俺の期待を裏切らなかった。
お前たち、そして紫紀、白斗、桃依の戦いっぷりのおかげで…俺の両脚は火傷状態だ。」
「火傷…?」
「クロアーツは自分自身の一部分を糧として動く。
俺の両足を焦がしてしまうほどの大量のクロアーツを投入したって言うのに…
あっちゅう間に倒しちまった。
本当にこの短期間でお前たちは強くなったよな。」
「お前…。」
「元々潜在能力(ポテンシャル)が高かったのは知っている。
しかし…ナチュラルアースで会ったときとは比べ物にならないほど成長している。
まぁ普通、自分じゃ気付かないよな。そんなもんさ、能力なんて。」
「お前…本当に何が目的なんだ?」
「…目的?
それはこの身が滅びること。」
「滅び…?」
「そうだ。
残念なことに、俺らビシアス…いや…もう俺しかいないけど。
ビシアスは自分で消えることは許されない。
そもそも、俺たちの消滅は共鳴石を奪われることでしか成し得ない。
だが俺たちは…自分の体を傷つけることが出来ない。
だから消滅出来ない。
たとえ生み出されたその瞬間に消え去りたいと考えていても…消えることなんて出来ないのさ。」
「お前は…本当に消えたいって思ってんのか?」
俺はジャニアの顔を見つめた。
その目は、どこか遠くを見つめている。