アクアマリンの秘密
ゆっくりと、ジャニアの手に炎を纏う剣が握られる。


「お前と戦うなら『コレ』だろ?」

「お前の分が悪くないか?俺の能力は『ソード』だぞ?」

「んなこと分かってるよ。
でも余裕だねぇ~…。
…悪いけど、俺はそんなに弱くない。」



そう言うなり、俺に剣を振りかざすジャニア。
ジャニアの剣を剣で止めた。



「さすが、パシフィックブレードの皇子様だ。
それに…お前の強さはそういう強さだ。」

「はぁ?」

「守りたいと思えば強くなれる。そんな強さ。
お前の強さは心の強さに比例する。」

「だからお前さっきからなんで…?」

「蒼刃、お前は『ジャニア』を知らない。
だが…『俺』は蒼刃を知っている。
かなり…前からな。」

「え…?」





ジャニアの赤い目と俺の蒼い目の視線がぶつかった。


たった一瞬のことだったのに、妙な感覚が俺を襲う。


なんだ…?この感じ…。


まるで前に会ったことがあるみたいに…。



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