アクアマリンの秘密
【蒼刃side】



遠くで聞こえる悲鳴…
この声は…



「星来っ!?」


俺は振り返った。
間違えるはずもない…この声の持ち主はあいつだ。

そう思った瞬間…




ピッ…




「…っ…!!」

「今のはギリギリだったな、蒼刃。」



背後からの攻撃を避けたが、避けきれず…
ジャニアの剣先が俺の頬をかすめ、血が滴る。



「今、俺に背を向けるってことは、『死』を意味するぞ。」

「…ジャニア…。」



俺の表情をじっくりと観察するジャニア。
その目は…やはりどこか見覚えがある。






「星来は…お前の強さの源であり、弱さそのものでもある。」



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