アクアマリンの秘密
「お前…あいつに何を…?」

「俺は何もしていない。
それに…星来なら大丈夫さ。」

「…何故、そう言える?」

「ただ、記憶が戻り始めているだけだからだ。」

「記憶が…?」

「そうさ。
本来あるべき星来の記憶が、なぜ無くなったと思う?」

「え…?」

「知るはずもないよな。
星来の記憶は…『夢』を通して戻り始めている。
その兆候は知っていただろ?」

「夢…。」



そう言えば…あいつは…。



「どうやら…思い当たる節があるみたいだな。
星来は言っていただろう?
『兄』のことを…。」

「…。」


ああ。あいつはあの時確かに…『お兄様』と…。




「星来の能力値に最も近いのは…星来の兄だ。」


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